海猫
僕が小さくて
地球が大きいって
波が説明するとき
雲は友達を探してる
丸い地球を
滑って転がって
僕が君と会うとき
雲に「偶然」を教わる
どうかこの手が
あの人の右手左手
守れますように
昨日を返してって
空に話せば口を尖らせる
「地球を回すのは俺じゃない」とさ
波打ち際
醜い僕がかざす
手の向こう側
太陽が冷めた僕を見つめる
どうかこの目も
あの人の右目左目
愛せますように
今日が昨日になる前に
月に手合わせ願ったよ
「明日もこの手で
あの人の右手左手守ります」と