私に巡る



ポケットの中の触り慣れないプラスチック
君のピックをもらった
君が信じてやまない自分の網膜を
今だけ私に貸してくれたら

波起こす風と嫉妬や屁理屈が残した跡
君なら何て歌い描くんだろう
光放ってまぶしい夢に教えられる
君のその願いが光らせてるんだと

こういうことだろう?自分と時代を投影
君のことを私が歌わないで誰が歌う

ここで歌うわ ここで歌うわ
カラを破って私は私になるのだ
君の熱とあの日々が
今私を歌わせるのさ


降り止まぬ雨と二つしかない私の手
本物がどれか探してた
限られた視野で量る自分の価値観で
導く歌なんか歌い切れないから

あと何回だろう?数えてしまうの許して
君のことを忘れた未来なんて誰が歌う

ここで歌うわ ここで歌うわ
面白がって未来に期待してるから
君の歌とあの町が
今私を歌わせるのさ


この角を曲がることにするよ
顔見ただけで泣いちゃいそうだから
「俺は」の後に何て言ったの
君の網膜に私がどう映ったんだろう
守りたいだの、信じたいだの、
血を通わせた歌にして

ここで歌うわ ここで歌うわ
カラを破って私が私になるから
君はずっとそこで待っていてよ
今私を歌わせるなら