あなかしこ liner notes

 

 

母親が持つ「強さ」「タフさ」から

インスぺレーションを受けて書いた歌詞。

曲の原案 を持ってきたのは Ba 古谷で、

冒頭にアカペラを入れたいという彼のアイディアは、

特徴のある歌い方だからこそやらせてくれたことだと思っている。

Vo 阿部の歌のみから始まって途中から三和音になり、

曲の入り口だけで 2 段階にも緊張感が走っていて、

アルバムの一曲目ふさわしいと感じている。

曲中で、キーがメジャーとマイナーで

ころころ変わるところも、彼のこだわり。

ドラムは途中で大きくフレーズが変わることなく、

曲のカラッと爽やかな空気を保ち続け、

基本的に 4 つ打ちで「強さ」を表現する。

ベー スラインは全体的にルートに忠実だが、

リズムがシンプルなこの曲がスカスカに聴こえないような

細かい刻みがちりばめられている。

歌と鍵盤のみになるセクションが複数あるのは、

この歌い方であることを

全面的にアピールさせてもらえる造りに

なっているからだとつくづく感じている。

 

阿部さとみ